ペンタトニックスケールの仕組み

ロックやポップス、ジャズ、ブルースなど、様々な音楽ジャンルで使われるスケールの種類の1つに「ペンタトニックスケール」と呼ばれるスケールがあります。

この「ペンタトニックスケール」というスケールにはメジャーとマイナーがありますが、どちらも基本的には同じ仕組みで作られています。

「ペンタトニックスケール」も、ナチュラルマイナースケールなどと同じく、ある音から1オクターブ上のその音まで階段状に並べるという仕組みは同じになっていて、違いは階段状に並べる間隔が違うだけです。

メジャーペンタトニックスケールという音階

メジャーペンタトニックスケールという音階は、ナチュラルメジャースケールの第四音と第七音を省いた状態で階段状に並べた音階になります。

ドを起点としたメジャーペンタトニックスケール

ドを起点としたメジャーペンタトニックスケール

例えば、「Cナチュラルメジャースケール」であれば、「ファ」と「シ」の音を省いた「ドレミソラド」という間隔で並べた状態がメジャーペンタトニックスケールとなります。

音の間隔で言うと「全 全 1音半 全 1音半」という並びで階段状になっている状態だメジャーペンタトニックスケールです。

この間隔で並んでいると、「レ」を起点としていても、「ミ」を起点としていても、同じような響きの音階になります。

また、メジャーペンタトニックスケールも、起点の音を音階名の先頭に付けて、「Cメジャーペンタトニックスケール」というように音階名が決まります。

マイナーペンタトニックスケールという音階

マイナーペンタトニックスケールは、メジャーペンタトニックスケールと仕組みが同じで、ナチュラルマイナースケールから2つ音を省く事で作られます。

ただ、マイナーペンタトニックスケールの場合、ナチュラルマイナースケールの第二音と第六音の音を省きます。

ラを起点としたマイナーペンタトニックスケール

ラを起点としたマイナーペンタトニックスケール

このように、ペンタトニックスケールと呼ばれる音階は、メジャーであれマイナーであれ、自然短音階と自然長音階の音を省いて作られます。

ペンタトニックスケールと同じような仕組みで作られる音階に、琉球音階(沖縄音階)があって、琉球音階(沖縄音階)でも、ナチュラルメジャースケールの特定箇所の音を省くことで作られます。

スケールには様々な種類がありますが、このように、ナチュラルメジャースケールとナチュラルマイナースケールを基本形として、そこから音を省くことで作られるものが多いので、その点を頭の片隅に置きながらスケールについて学習すると覚えやすくなると思います。